なぜMMAは面白いのか?現役プロ2人が解き明かす「楽しむMMA」の第一歩

「13gymの中でも、一番ハードルが高そうなクラスは?」
と聞かれて、大体の方が「MMA(総合格闘技)」を想像するのではないでしょうか。
「総合ってなんでもアリってこと?」
「ブレイキングダウン的な人がやっててなんか怖そう」
などなど…
自分とは関係なさそう…みたいに思っている方…ちょっと待った!
MMAの魅力について13gymのMMAスパーを担当している水野新太コーチと、普段、会社員をしながらプロ格闘家として活動をしている福里さんにお伺いしてみました。
この2人。タイプが全然違います。
MMAに出会っていなければ人生が始まっていなかったというプロ選手の水野さん。
かたや…
MMAはストレス耐久を上げるためのツールと表現するビジネスパーソンの福里さん。
そもそも、もしMMAをやっていなかったら、出会っていなかったこの2人。
MMAを通して互いに尊敬の言葉を掛け合っている。それだけでも素晴らしいと思いませんか?
というわけで、MMAを全く知らない人も、経験者の方も、参考になりそうなMMAのこと。
たっぷりと聞いてきましたよ。
水野 新太 プロMMA選手 兼 13gym MMAコーチ

朝倉未来に憧れて、コロナの頃から格闘技ジムに入り、MMAを始めた。
そして、そのままプロ無敗で主戦場である「DEEP」のタイトルマッチに挑戦。
惜しくも判定で敗れるも、伸び盛りの有望な若手プロMMA選手。
「MMA=人生」と心から叫べる根っからのプロ格闘家でもある。

福里凱亜 プロMMA選手 兼 ビジネスパーソン

趣味でMMAを始めたものの、その魅力にハマり今ではプロMMA選手としても活躍。
平日の日中は普通に会社に務める社会人でありながら、仕事の合間に週6回のペースで練習に入るという超人ぶりも発揮。
実は海外留学も経験している優秀なビジネスパーソン。
格闘家として生きる選手、社会人として生きる選手

ー
お互いに練習バートナーとしてよく顔を合わせていると思いますので、勝手知ったる仲だとはおもうのですが…あえて今回は「対談」という場を設けさせていただきました。
なので、普段は互いに聞けないことを一個ずつ聞くという形で始めましょうか。
水野さん:
それなら…オレの好きなところ!!!(笑)
ー
(笑)いきなり踏み込みますね。
では、お互いにそれでいきましょうか。
福里さん:
わかりました(笑)
まず大前提として、水野さんは人懐っこくていいヤツではあるんですけど、「社会性」みたいなものは全くないんですよ。
ただ「格闘家」という面ではものすごくフィットしている印象がありますね。
ー
生まれながらの「格闘家」というタイプなんですね。

福里さん:
本当にそうだと思いますね。
普通に組織や社会人として生きていくには大変そうだな。と感じる部分はあるんですけど、格闘家として生きていくための心構えに関しては、本当に尊敬しています。
水野さん:
逆に、福里さんは俺にないものを全部持っていますよ。
社会で生きていくための立ち回り。
大人としてどう動けば良いかということを目の前で見せてくれるので、そこは尊敬してますね。
ー
お互いに全く違うタイプの生き方をされているんですね。真似できないというか。
水野さん:
俺の場合、自分と似た「格闘家でしか生きていけない」タイプはちょっと苦手なんですよ。
それよりも、ちゃんとしている人の方が付き合いやすいというか。いわゆる「包容力」を感じる人が好きなんですよね。
福里さん:
いきなり、ものすごい褒められました(笑)
でも、確かに付き合いやすいという面では、自分もそう感じていますね。
去年も2週間くらい、タイのタイガームエタイジムに一緒に練習に行ったりしたんですよ。

水野さん:
あの時、本当に全く遊ばなかったですね。
タイでは、格闘技の練習だけしかしてなかったです。
毎日ホテルとジムの行き来だけで、3部連、4部練(1日に何回も練習すること)を繰り返して…
練習しすぎて、ちょっとウツになるくらいやりましたね。
ー
それは自分で建てた計画ってことですよね?
水野さん:
そうなんです。やりたくてやっているはずなんですけど…追い込みすぎて笑
福里さん:
やりすぎて、最終日とか体調わるくなってたもんね(苦笑)
人生を変えたMMA、人生を鍛えるMMA

ー
では、そんなに打ち込めるMMAは、ご自身にとってどのような存在か。
一言で表現していただいても良いですか。
水野さん:
もう、自分にとってMMAは「人生」ですよね。
人生を変えてくれましたよ。MMAとの出会いが。
本当に何者でもなかった自分が、MMAに出会えたことで大きく人生が変わったんですよね。
それくらい打ち込めるものが見つかった!という感じですね。
福里さん:
僕にとってMMAは「修行」だと思いますね。
正直、(プロのリングに上がるようになった)今でも、試合に出る前は嫌だなって思うんですよ。殴られるのも怖いし。
逆に格闘技以上に怖いものがないから、普段、会社での仕事がすごい楽に感じるようになったんですよ。
仕事で嫌なことがあっても、MMAの試合よりは嫌じゃない。
そういう意味ではストレスに対する耐久力が上がっている気がします。
水野さん:
福里さんって格闘技で食べていくしかできない自分と違って、仕事だけでも十分生きていける人なんですよ。本当に社会人なんです。
なのに、週6回とか練習してますからね。
そこは自分から見ても、普通じゃない…って感じますよね。
ー
確かにメンタルの強度を上げるためだけなら、プロの試合まで出る必要ないですよね。
あえて、試合に出続けるモチベーションはどのようなものでしょうか?

福里さん:
物事の本質的な「楽しさ」を理解したいというか。
一定まで極めないとそういうのってわからないじゃないですか。
なので、今もMMAは全然極めたと感じていないので、その過程にいるというか…
ー
なるほど。納得感を得るまでMMAを続けたくなってしまったんですね。
福里さん:
物事の本質を掴むことが好きなんですよね。
MMAでも練習でやったから理解した。というのはなんか違う。しっかりと面白みが掴めるところまでやらないと面白くないというか。
水野さん:
福里さんはMMAを続ける上で、何か目標とかあるんですか?
福里さん:
無いね。無いけど、進む先に何かあると思って練習してるかも。
だから、強くなりたいとは思ってるけど、有名になりたいとは全く思ってないんですよね。
ー
やはり福里さんにとって、MMAはあくまで本業ではなく「趣味」なんですね。
福里さん
そうですね。
趣味でも真剣にやらないと意味がないと思ってやっているタイプですね。
強くなれる人、なれない人の境界線は「努力と思考」
ー
普段、他のMMA選手の方とも練習されると思いますが、“強くなる人”と“途中で辞める人”、 いちばん差が出るのはどこだと思いますか?
水野さん:
「嫌なことでもひたすら努力できるかどうか」だと思うんですよね。
今ではそんなこと言ってますが、自分もMMAを始めたばかりの頃は、楽しくてラクな練習ばかりしていたんですよ。それで強くなった気になっていたというか…勘違いしてたというか。
そんな感じでアマチュアの試合に出るとやっぱり負けてましたね。
負けて悔しくて、そこで本腰を入れて自分が避けてきた嫌だったり苦手なことも練習でやるようになりました。やらなきゃ強くなれないと気づいたってことです。
だから、嫌なことに率先して向き合える気持ちが強くなるには必要だと思いますね。

福里さん:
確かに「嫌なことをやらないと強くなれない」というのは、自分もそう思っていて。
あとは、その強くなる過程を楽しめるかどうかという点も非常に大事だと思っていますね。
練習も試合も本当に毎回辛いし、嫌なんですけど…それをやると強くなれる実感があるかどうか。
それがないと辞めたくなっちゃいますよね。
ー
強くなる実感って、自分を客観的に見ることができることが前提だと思うんですが、格闘技を始める前からそう言った感覚は身につけていたんですか?
福里さん:
格闘技って成長が、すごくわかりやすいんですよ。
基本的に勝ち負けのある対人スポーツなので、以前、負けていた人に今回は勝てた。みたいにすごくわかりやすく結果が出るんです。
水野さん:
ただ、成長を感じる以上に、うまくいかないことの方が多いですよ。
だから、それをどうやったらできるようになるのか、毎日考えてますね。
福里さん:
そうそう。出来ないことをどうやって出来るようにするかを考えている時って楽しいよね。
水野さん:
めっちゃ楽しいっす!!
コーチがいない時から、ずっと考えてやっていたんで、そもそも考える癖がついたのかもしれないですね。
「自身の成長」をどのスポーツよりも実感できるのがMMA
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MMAのような格闘技を続けることで、どのようなことが身についたと思いますか。

水野さん:
自分は「心の余裕」が身についた気がします。
自分が好きなことを見つけて、それに打ち込めるってすごい心にとっても良いと思うんですよ。
発散にもなるし。
あと、痩せるし(笑)
福里さん:
僕が思うのは、自分が成長している実感を得やすくなったということですかね。
さっきも言いましたが、格闘技は特に他のスポーツと比べても自分の上達を感じやすいと思うんですよ。
最初は全然体が動かなかったのに、ミット打ちが出来るようになって、サンドバッグも蹴れるようになって、対人練習もできるようになる。
そんな感じで、成長の過程がわかりやすいから、格闘技って楽しいと思うんですよね。
あと、格闘技って道具がほぼ要らないので、やりたいと思ったらすぐに始められるのも良いですよね。
ー
確かに、体一つで始められるスポーツですもんね。
では、最後にこれから13gymに来て格闘技を始めてみようという方へのメッセージを一言ずつお願いします。
水野さん:
13gymは、本当に「民度」が高いジムだと思うんですよ。
会員さんも品がありますし、先生たちの教える力が高いので、みんな上達も速い。これから格闘技を始める人にはぜひこの場所をオススメしたいですよね。
あとは、自分が担当しているプロMMAスパークラスは、キツいことは覚悟して来て欲しいですよね。
プロの選手が参加しているクラスなので、やはりハードにならざるを得ないんですよ。
ただ、そのハードな練習に喰らいついていけるかどうか。それが「プロ」になれるかどうかだと思うんです。
強くなるための練習に妥協はできないんで。

福里さん:
確かにプロ練習は「強くなるための練習」をする場所だよね。
一方で、一般会員の練習は「自己肯定感」を上げるためのものだと思うんですよ。
できないことが出来るようになる体験を得る場所というか。
特にMMAはそれをすごく感じやすい競技だと思うんですよね。
掘り下げがいもある競技ですし、自分のスタイルも見つかるし。
水野さん:
そういう自分が出来ることを探すのが、本当にMMAって面白いですよね。
(終わります。)



