キックボクシングコーチ・森脇公三「相手の目的に合わせて、着眼を伝える」

13gymのインストラクターで、一際、礼儀正しいのは誰?
と聞かれたら、迷わず森脇さんが候補に上がることでしょう。
高校卒業後、自衛隊に入隊5年勤務し、除隊後、一般企業で働いたのち、再度入隊して7年勤務。
合計12年間の自衛隊の経験を積み、部下を指導するための「指導法」まで習得されています。
「すぐできる人もいれば、すぐにはできない人もいるわけで。そういうことも踏まえて、どのようなレベルの人でも指導がちゃんと伝わるように噛み砕いて教える意識はそこで体に染み付いたんでしょうね。」
と語る「優しくて真面目な男」森脇さん。実はインドア派で超甘党という意外な側面も…。
そのパーソナリティについてお話をお伺いしてみました。
「経験ゼロの人でも分かるように」を意識している

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森脇さんがジムで指導する時に、大切にされていることをお伺いしてもよろしいでしょうか?
森脇さん
自分の場合は、レッスンを受けてくださる会員の方、一人一人の話をしっかりと聞くことを意識していますね。会話を通じて、その方が何を望んでいるのかを把握することをまず大事にしています。
グループレッスンであったとしても、会員様一人一人の目的は違うんですよね。
例えば、「フィットネスとして汗をかきたい方」もいれば「強くなりたい選手志望の方」もいるわけです。
なのでレッスン中は、指導そのものとは関係のない話も混ぜつつ、会員様とコミュニケーションを多く取ることも常に意識していますね。
その上で、一人一人のレベルに合わせた動きに関する「着眼」を考えます。
相手の目的に合わせて良い動きができる「着眼点」を伝えるようにしていますね。
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その考え方はどのようにして身につけられたのでしょうか?
森脇さん
自分はもともと自衛隊として勤めていまして。
そこで経験を積んで階級があがると「部下」が出来るわけです。

そうなると、自分の部下を教育するための「指導法」というものを習得する必要があるんですね。
そのためのレッスンプランを考える時に「経験がゼロの人でも分かるように」ということを非常に意識しました。
さらに、教える隊員の中でも、すぐできる隊員もいれば、すぐにはできない隊員もいるわけで。
そういうことも踏まえて、どのようなレベルの人でも指導がちゃんと伝わるように噛み砕いて教える意識は体に染み付いたんでしょうね。
格闘技との縁を繋いでくれた部下からもらったグローブ
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その自衛隊を務めた後に、格闘技の道へ進んだのはどのような経緯があったのでしょうか?
森脇さん
格闘技そのものに興味を持ったのは、実は中学生くらいの頃だったんですよ。
格闘技好きの同級生と、テレビでやっていた総合格闘技のマネをして遊んでいるような感じでした。
ただ、その延長線上で、
「高校卒業後に東京に上京して格闘技をやりたい。格闘技で食べていきたい。」
と、考えるようになりまして。
そのことを、両親や自分の周りの方に伝えてみたんです。
ただ、やはり…と言いますか。
「何を馬鹿なことを言っているんだ…!!」
みたいな反応がほとんどでしたね苦笑
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まぁ、そういう反応が多そうですよね。
森脇さん
ただ、そういう意見の中で、
「自衛隊だったら体を鍛えながら、務めることができるからいいんじゃない」
と勧めてくれる意見もあって、それに従って入隊した形ですね。
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一旦は、落ち着いて仕事をしようと考えたんですね。
森脇さん
そうなんですよ。
ただ、入隊して4年たったころ、自分の下に、社会人アマチュアボクシングをやっているという社会人ボクサーの隊員が入ってきたんです。北海道大会で優勝して全日本社会人ボクシング選手権大会に出場するレベルの選手でした。
その隊員と、仲良くさせてもらった時に、「ボクシング、やりませんか?」と誘われて。
いろいろと教えてもらいながら一緒に練習したり、出稽古に行くようになったんですね。
さらに、その部下に「試合、でませんか?」と誘われたんですが、そのタイミングで私が自衛隊を離れることを決めていたので、試合には出られなかったんです。
ただ、「ボクシングに限らず何かしら格闘技は続けてほしい」とその部下にグローブをもらいまして。
それもあって、除隊後も格闘技は続けようと決心したような形ですね。
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格闘技の道を諦めて自衛隊に入ったはずが、思わぬところで格闘技との縁をつなぐきっかけをもらえたんですね。
オフの日は大好きな邦画ドラマを見て、ウルウルしています。

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森脇さんはジムでの指導の他でも、「ジュニアサバイバルスクール」という自衛隊の訓練を取り入れたキッズプログラムなどにも参加されていて、非常にアグレッシブに動いているイメージがあるのですが…。
オフの日は何をされているんですか?
森脇さん
これについては、いつも驚かれるんですが…じつは、自分はかなりのインドア派なんですよ。
誰かに誘われない限り、オフの日は家の中で大好きな邦画ドラマをNetflixでひたすら見ています苦笑
特に、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」「義母と娘のブルース」などが好きで、良いシーンがあると思わずウルウルして涙を流しちゃいますね。ドラマが好きなんですよ。特に感動できる邦画が大好きです。
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まるで日々頑張っているOLのオフのような過ごし方ですね…!
ちなみに、食べ物で好きなものをあげるとしたら…?
森脇さん
実はものすごく甘党なんですよ。和菓子も洋菓子も大好きですね。
食後は必ず甘いものをたべますね。
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甘党!一番好きなお菓子はなんですか?
森脇さん
かりんとうまんじゅうが一番好きですね。
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なんだか一番太りそうなものが好きなんですね。でも、それでいて体型が維持できているのがすごい…!!
森脇さん
そうですね。自分の場合はあまり気にせずに食べたいものを食べていますが…今のところ大丈夫ですね。
甘いものは別腹なのかもしれません笑
「覚悟を決めてくる」のではなく、「遊びにくる」くらいの気軽さで。

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最後に会員様や、これから格闘技を始めて見ようという方へのメッセージをお願いします。
森脇さん
格闘技って「怖くて痛い」という先入観があると思うんですが、全然そんなことないんです。
ストレス発散になるし、いい汗かけるし、ものすごく楽しいものなんですよね。
だから、「覚悟を決めてくる」という感じではなく「一度、遊びに来る」というイメージでまずは、気軽に体験しに来てもらえればと思います。