中桐 涼輔「格闘技は指導者次第で、だれでも上達できる。」

運動が苦手でも初心者であっても、指導者次第で上達できるのが格闘技。

ー　中桐さんと格闘技との出会いはどのようなものだったんですか？

中桐：　もともと僕は格闘技よりも野球が好きだったんです。
それでメジャーリーグなどの動画をよく見ていたんですが、その関連動画で格闘技の動画が出てきたんですよね。

そこで、PRIDEなどで活躍していたミルコクロコップのことを知って、そこで総合格闘技に興味を持ったんですよね。

ー　中桐さんが格闘技をやってみようと思ったきっかけはなんですか？

中桐：　僕が東京に来た理由って「お笑い」をやるためだったんですよ。
一応、大学に行く。という名目で上京したんですが…。
僕の相方になる予定だった地元の友達は、親に止められて上京できなかったんですね。

それで、大学に行くのもつまらなくなってやめてしまった時期に、当時住んでいた家の帰り道に格闘技ジムがあるのに気がついて、見学に行ってみたと言う感じです。

ー　では、本当にたまたまという形なんですね。
そこからずっと格闘技を続けて、プロにまでなって今はジムを設立されていますが、そこまで格闘技にのめり込むことができた理由を教えてください。

中桐：　格闘技は、僕が好きだった野球と違って、大人からやってもプロになれるんですよね。
しかも、元々そんなに運動が得意ではない人でも、上達できると思うんです。

それこそ、小学生の時に体育の成績が５段階中「２」の人でもプロになれるようなスポーツなんですよ。

ー　格闘技という競技の特性上、そういうことが起きると言うことですか？

中桐：　そうですね。
特に体重別の「階級性」をとっていることが大きいですよね。
小柄な人でも、その人に合った舞台が用意されているんです。

ー　中桐さんが実際にプロになってみて思ったことはありますか？

中桐：　正直、真面目に格闘技をやれば、僕くらいのレベルだったら2年くらいでなれるのでは…。
と感じています。

というもの、格闘技って「良い指導者につくこと」が非常に大事だと思うんです。

実は、僕が本当にちゃんと格闘技を教わったと感じたのが、ジムでトレーナーとして働くようになった後なんですよ。

トレーナーになって初めて、同僚の「齊藤曜」選手に寝技を教わったんです。
その時に最初に思ったのは「今までの時間、もったいなかったなぁ。」って。

それまではスパーリング中心でやっていたので、指導というものを受けたことがほとんどなかったんですよね。

なので、しっかりとした指導者につくことができれば、当たり前ですが上達は早いと思うんですよね。

ジム選びは「体験」してから決めた方が、結果的には楽しくなる。

ー　格闘技を今から始めたいと思っている方、もしくは初心者の方にメッセージがあればお願いします。

中桐：　格闘技の上達って、教わる人次第だと思うんです。

今ジムで柔術を教えてくれている寒河江先生の生徒さんも本当に上手な人が多いんですよ。

初心者の人ほど入会金やジム会費の安いところに行きがちなんですが、それはなんか勿体無いと思うんですね。

だからジムを選ぶ基準はやっぱり一度体験してみることが大事で。
そこで、トレーナーがしっかり教えてくれるかどうか、と言うことで決めるのがいいでしょうね。

指導者選びの基準としては、

・綺麗なフォームでお手本ができるかどうか。
・わかりやすい言葉で指導ができるか。
・ミットを持つのが上手い。

この３点だと思いますね。

今ジムに通っている方でも物足りなさを感じたら、他のジムの体験を受けに行ってみるのことをお勧めします。